カバリア島の詳しい話 [ 韓国版設定 ]
- 韓国公式の設定をエキサイト翻訳し、日本公式の設定と照らし合わせて意訳したものです。
- 誤訳などがあるかもしれません。ご了承ください。
「トリックスター」とは
カバリア島ができるまで / ドン・カバリアの死と遺産 / ハルコンと16枚のカード / アルテオ人とハルコン
ゲーム内での扱い
「トリックスター」とは
トリックスター(Trickster)の辞書上の意味は、「謀をたくらむ者」や「いたずら好きな者」。 その単語は実際に、世界の多くの民族の神話や昔話にたくさん登場します。 彼らは、動物人間(半人半獣?)や動物の形態をモチーフにして、古代英雄神話の初期段階でたくさん現われています。 トリックスターたちは、ほとんどが日常生活を支配の観念を脱した、自由な存在です。 運命に対立する性格を持っていて、いたずらとまやかしを楽しんだりしますが悪意はなく、周辺を楽しくする能力を持っています。 彼らは神さまのような完璧な存在ではなく、たまには困難に直面して、誤った判断をしたりします。
これは、隠された歴史の中に伝説で存在した一都市国家の古代英雄、『トリックスター』に対するお話です。 ゲームの創造主ドン・カバリアの遺志をつぎ、現実世界と忘れた古代世界を受け継ぐ者が、まさにこのゲームの『トリックスター』なのです。
カバリア島ができるまで
ドン・カバリアと「アルテオ」の出会い
ドン・カバリアは世界屈指の巨大企業メガロカンパニーの会長でした。 メガロカンパニーの主要業務はゲーム製作で、ジャンルを問わず様々なゲームを数多く作り出し、 常にミリオンセラーを記録するメガヒットゲーム会社として有名でした。
今から5年前、ドン・カバリアは世界最大のゲーム祭り「グローバルワイドゲームショー」に参加するため、ヨーロッパの一都市を訪問していました。 そんな中、展示会場の近くの芝生で、数人が騷がしく競売をしているのを目にし、興味を持って近づきました。 価値が高くて奇妙な骨董品や品物を集めて来た彼は、事務室や家をいちめん博物館のように作っておくほどの収集家で、 その行商の男が競売に出した古書(?)に妙な興味を感じました。 古書は白い鯨の皮で作られており、その内側には、 黒石貝を変えて作った石灰分、魚の油、海草で抽出した色素を混合して作った顔料で、細かい字が丹念にびっしりと書かれていました。
競売に突然割りこみ、巨額の入札で人々を驚かせつつも買いとった古書に書かれた内容は、トリックスターと古代都市国家「アルテオ」に関するものでした。 ブロックバスターヒットゲームを構想の中だったドン・カバリアは、 歴史の知られざる断面が記録されたこの古書の内容に、事業家特有の動物的なカンを感じたのです。 彼はこの古書を売ろうとしていた行商の男に、どうやって手に入れたのか、もっと分かる内容がないのかを問い正してみました。 しかしその男は、海で取った魚の腹の中から出てきたので分からない、と言うだけでした。
カバリア島の誕生
ドン・カバリアが古書を手に入れてから1年後、太平洋中心付近の海底地殻変動で、新しい島が浮び上がるという事件が起こりました。 障害物や霧などの干渉でベールに包まれていた、さびしくて静かな海に、突然現れた未知の島でした。 ドン・カバリアは古書の内容から推定される位置に似ているというヒントをもとに、 その島が古代アルテオ人が暮らした、アルテラスという海底山脈の一部が隆起したものだと気づきました。 彼はすぐに大金を積んで、島を個人の所有地として買い付け、自分の名前をとって「カバリア島」と名づけました。
そして、メガロカンパニーの最高のメンバーによって構成された秘密プロジェクトを、極秘裏に進行させました。 それが「バーチャルゲームプロジェクト」です。 もともと「トリックスター」は、最初はコンシューマーゲームとして作られた、仮想現実RPGゲームでした。 その内容を、そのままリアルに体現できるテーマパークを作りあげたのです。 彼は会長権限で強引に企画を押し通し、自ら指揮をとり、ゲームで築いたすべての財産を費やして、カバリア島のテーマパークを築きました。 4年という製作期間と、莫大な資本と人力を投資して作った、ドン・カバリアの一世一代の野心作「トリックスター」は、こうして誕生したのです。
ドン・カバリアの死と遺産
ドン・カバリアの死
SNBCニュースは、その日の午前 2時頃、世界第一のゲーム会社を経営する億万長者、ドン・カバリアが突然死したと伝えました。 ドン・カバリアは後継者を決めていなかったため、財産相続の可否と後継者の選定のために、 親族たちと会社幹部たちの間に摩擦が起こるのではと心配されました。 そこに、顧問弁護団あてに生前のドン・カバリアが残した遺言(ホログラムデータ)が公開されました。
『私、ドン・カバリアは、今から私の財産相続についての遺言を残そうと思う。 まず、あなたたちが一番気になることは、誰を財産を継ぐ後継者として指名するのか、だろう。 しかし、後継者は決めておかなかった。願う人なら、老若男女を問わず皆に分けてやろうと思う。 ただ、それは太平洋の真ん中にある無人島が舞台になる仮想現実ゲーム、「トリックスター」でしか手に入れることはできない。 一生をゲームだけに捧げた私は、死んでも最高のヒット作を作りたい。 私が作ったゲームの舞台で、最高のトリックスターになる者達を招待する。 思いきり楽しんで、生き残って、私の財産を手に入れたまえ。 ワハハハハハ…… 』
この内容はあっという間に世間の話題になり、 ドン・カバリアの遺産を得るためにゲームに参加しようとする多くの人々が、そろって太平洋へ向かっていくという現象を呼び起こしました。 SNBC報道陣はこの現象を「トリックスターシンドローム」と名づけ、カバリア島へ特派員を派遣しました。
動物の仮装の理由
ドン・カバリアの、ゲームに対する極めて個人的な美的解釈が反映された要素の一つが、 ゲームに参加する人々の衣装に対するコンセプトです。 彼自身もトリックスターの概念と似たような意味を持った「ピエロ」の服装を好んで着ていますが、 ゲームに参加する他の人々にも、トリックスターの一番代表的な素材である「動物人間」の扮装を定めています。 だから、カバリア島では必ず「動物人間」の服を着なければなりません。
しかし、『トリックスター』へと目覚めていったプレーヤーたちは、ドン・カバリアの制約から脱するようになります。 「動物人間」の服装ではなくても島を自由に歩き回ることができるその瞬間から、あなたはもう『トリックスター』に一歩近付いたのです。
ハルコンと16枚のカード
カードに隠された秘密
カバリア島には数百数千枚のカードがあるといわれています。 このカードは、カバリア島でゲームを進行するために必ず必要な要素であり、ゲームの目的でもあります。 カードにはモンスター(実際はゲームで仮想に再現されているのですが)や、さまざまな超自然的な效果を制御することができる特別な機能があります。 しかし、島で探すことになるすべてのカードが、ドン・カバリアが作っておいたゲームのアイテムというわけではありません。
数百数千枚のカードの中でも、特別な能力を持った人だけが見つけることができる16枚のカードは、もとからこの島に存在していたと言われています。 16枚のカードは、そのまま見る分には他のカードと違うところはなく、普通の人々が見分けることは不可能です。 なぜなら、このカードたちは「ハルコン」という宝石から抽出した、特殊な成分を混合した顔料で描かれたからです。
16枚のカード
伝説の虹色宝石と呼ばれるハルコンは、7通りの色とともに、人の目で見られない光の波動(?)を発散しています。 この光の波長は、視神経を通じて脳波を混乱させ、幻惑を見せると言われています。 この幻惑効果のため、たとえ特別なカードを持っていたとしても一般的なカードと同じに見えるのです。
しかし、幻惑の邪魔を受けない能力を身につければ、16枚のカードにヒントの一部が描かれているのに気づくはずです。 すべてを集めれば、16枚のカードは一つの地図になって、特定の場所を示します。 実は、この場所へ行くことこそがドン・カバリアの真の狙いでした。 世間の疑いを受けることなく人々を集め、鍵を握る16枚のカードを捜させるために、ゲームという空間を作ったのです。 多くの人々の中でも、このカードを捜すことができる人は、『トリックスター』の血を受け継いだ「誰か」です。 それはまさに「あなた」かも知れません。ゲームに参加するうちに、その能力に目覚めるようになるでしょう。
伝説の虹色宝石、ハルコン
見る方向によって7種類の色に見えるハルコンは、アルテオ人にとって最高の宝石であり、神聖な崇拝の対象でした。 ハルコンは光の方向や見る角度によって、7種類の宝石の色に輝きました。 (赤色はルビー、オレンジ色はトルマリン、黄色はシトリン、緑色はエメラルド、青色はトパーズ、藍色はラピスラズリ、紫色はサファイア、無色である時はダイヤモンド) しかしこの虹色のハルコンを見るためには、未知の色の波動による混乱と、幻惑効果を避けなければなりません。 そのため、普通の人々はこの宝石を鑑別することができませんし、他の7種類の宝石の一つだと勘違いしてしまいます。 そのせいで今までは、ハルコンの存在は確認することができない伝説に過ぎませんでした。
アルテオ人とハルコン
ハルコンの力
ハルコンは、神秘的な力を持つ宝石たちの中でも、一番力強い力を持っています。 そのため、多民族国家である(?)アルテオ人の精神的な短所を補い、完璧なアイデアリズム都市国家の建設のために、精神世界の支配に使われてきました。 放射状に作られたアルテオの都市の真ん中には、ハルコンの原石(?)で作られた彫像が立てられています。 ハルコンが持っている力は、物体がお互いを引き寄せる力です。 この巨大な原石の彫像が、その原石よりも小型で力の小さいハルコンを、引きつける役割を果たしているのです。 そのため、ハルコンはアルテオがあったアルテラス山脈でばかり発掘されます。
アルテオに行くためには、16枚のカードを集めてそこに描かれた地図を見られる能力を身につける以外にも、 ヒントに書かれた位置を確かめるために、ハルコンの原石で作った羅針盤が必要だと言われています。 アルテオの都市に隠された最大のハルコンの原石、「ポセイドンの祝福」と呼ばれる彫像が導いてくれるでしょう。
『トリックスター』に目覚める
自然親和的な性格が強く、巨石崇拝とトーテム信仰を持った古代アルテオ人は、 彼らの信仰によって『トリックスター』という自分たちの英雄を作り出したと言われています。 ハルコンという宝石の神秘な力を制御することができる能力を、生れつき持っている人を『トリックスター』と呼んだのです。
カバリア島でカードを集めて、少しずつ島の秘密の情報が分かるようになれば、 自分も分からなかったアルテオ人の子孫の血、つまり潜在する『トリックスター』の能力が徐々に目覚めるようになるでしょう。 そして自分が持っているカードやこれから探すカードの中に、以前は見つけられなかったヒントの一部を見つけられるようになるでしょう。 もし16枚の特別なカードを調べられる能力に目覚めたとしたら、あなたはアルテオ人の子孫に違いありません。 その能力は、今までは見つけることができなかった伝説の虹色宝石、ハルコンも探すことができるようにしてくれるでしょう。
ゲーム内での扱い (補足説明)
メガロポリスにいるドン・ジュバンニから、16枚のカードについて聞くことができます。 16枚のカードを合成して得られる「パスキー」があれば、島の内部に行くことができるようです。 |
アルテオ人は、アイテムの説明文に古代文明人としてよく登場します。 (例:ノーラのバネ・包帯・人形、カバリア遺跡出土品や古いスプーンなどにも) |